【頑張れ】と【頑張りすぎるな】 について
ジャワ島の火山噴火の影響で、ロンボク空港が封鎖された件が日本でもニュースになったようですが、全然大丈夫です('ω')ご心配、ありがとうございます。
ちょうど朝から空港での仕事をしに行った同僚から、リアルタイムで情報を受け取ることができ、JICAとの連携もスムーズでした。
ヨカッタヨカッタ。
そんな今日は、夜ヒンドゥーの同僚とお酒を飲みにレストランへ。
(前回のトゥアックとは違う、アラックという地酒でした)
実は今日7月10日は、ちょうど一年前のこの日に青年海外協力隊の訓練所に入所した、自分の中でちょっとした記念日。
まだ「私」「女性」「消しゴム」くらいの単語力しかなかったインドネシア語。
今こうしてロンボク島というところで、インドネシア人とインドネシア語で、3時間におよぶノンストップトーキングが繰り広げられているなんて。
全く想像もしていなかったよなあ
思い出せばきりがないけど。
今日はそんな、ちょっとした1周年記念日に、お酒を飲みながら語った3時間で感じたことを残しておこうと思います。
【頑張れ】と【頑張りすぎるな】
日本に留学をしたことがある同僚に言われた。
『日本は先進国、技術も優れている。僕は本当に日本が好きだ・・・
けれど、なんで自殺が多いの?』
一応毎日、ヤフーニュースくらいは流し読みする程度にチェック。
最近だったはず。新幹線の中で自殺をされた方、中学生のいじめで自殺した子。
これらのニュースは、インドネシア人だって知っている。
そういうニュースを見るたびに、痛む。痛む、心が。
それは、亡くなった方に対する気持ちもあるけれど、一番強いのは
日本で、つい昨日まで頑張っていた自分に対して。
『空気読めない=KY』
『暗黙の了解。』
忙しく、ばたばたした生活から一時的にでも離れた所から見る日本はこんな感じ。
空気という、見えない何かと戦っている感じ。
誰かから、直接怒られること、とがめられることはないけれど。
社会的にどうだろう、周りはどう思ってるんだろう。マナーは?ルールは?
誰も、誰かに何も言わないけれど。
その、何かに失敗してしまった時の、「はい、あなたもう終了」みたな冷たい空気、なのかな。
私はそうだった。
何か見えないものを気にして、常にきちんとあろうと思ってたし、
他人から見て、大人としてちゃんとしてよう。
でもそれは、自分のためではあるけれど、社会の見えない空気を読み取って、そう自分をコントロールしていたんだと思う
それが悪いとは言わない。
それで守られている秩序もあると思う。
けれど、きっと頑張っている人に「頑張りすぎるな!頑張らなくてもいいんだよ」って言ってあげても。
誰かに見てもらってる、愛情をもらってると思えば気が楽になるかもしれないけれど。
分からないんだ。
生まれてこのかた、ずっと頑張って生きていきた人にとっては、頑張りすぎないっていう方法を知らないんだ。
だから知らずのうちに自分を苦しめてしまって、そしてさらには、本来読まなくてもいい空気を察知して。
追い込んでしまう。
たぶん誰にだって、生きていくことが辛いって一度は思うんじゃないのかな
私も、狭い世界で生きていた高校・大学時代は、毎日そうやって悩んでた。
友達との交友関係がうまくいかなかったら、それで終わり。
「優秀」であることに対する余計な執着。
そんな中で、私がこうやって今ここにいれるのは、家族が「頑張らない道」に私を誘導してくれていたから。
悩んでいる時には、ママが「よし、明日はディスニーランドに行こう!」
高校生の時、不仲だったお姉ちゃんは私が学校をさぼって家にいると、何も言わないで寿司屋に連れて行ってくれた。
そうやって、【すべてを気にせずさぼること】、【手を抜くこと】、【頑張らなくていい】っていうこと、家族が教えてくれた。
今だったら、「出ておいで。外の世界はこんなに広いんだよ」って。広い世界はそれなりに大変だけれど。それでも生きていく道はいくらでもあるんだよって、高校時代の自分に教えてあげたい。
自分を追い詰める程、空気なんて読まなくていい。
抱え込んでしまう程、人の目なんて気にしなくていい。
ただ、この世に生まれ、ただたった一つの人生ならば、楽しんでいたいじゃないか
そういうことを、ほろ酔いの頭で考えてた。
日本は広い国。
それでも、ニュースを見ているとどうしても今は狭さを感じてしまう。
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