とある女子のロンボク730日滞在記✴︎

青年海外協力隊 26年2次隊 観光職 インドネシアのロンボク島へ。派遣前から、続けば帰国後までマイペースに更新してきます。

【しばらくどろ〜ん、のその後。】大学でのセミナーと脳貧血

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先週4日間、ロンボクから飛行機に乗りジョグジャカルタという町に行ってきた。
お世話になっている方がそこで働いていて、観光セミナーをやらせてもらうことになったのだ。







25人 1クラスを二コマ、1クラス100分という授業。



今回はインドネシアの学生が何を考えているのか、「故郷」に対しての想いがあるのか、それを確かめたかった。


確かめて、感覚をつかんで、ロンボク島で横展開がしたかった。(インドネシア最高学位の大学でのセミナーでした)



もらった質問も的を得ていて、理解しようとしてくれる学生。
「観光開発」が、「地域開発」と「環境」の軸で成り立っていること。そのバランスを保つためには、自分たちの故郷を大切にする(どこが好きで、他の地域と違うところを認識し、残念ポイントがあれば、意識してみる)こと。



最後に学生から集めたアンケートには、たくさんの自分たちの故郷に対する想いが溢れていて嬉しくなった。



この素敵な機会を与えてくださったSVの方。
滞在中は何から何までお世話になって、たくさんのことを教えてくれた。
私一人では決して成し遂げられなかった今回のセミナー。

誰かと協力することで、出来ることの可能性が広がるんだって、気づきと感謝が増す。










そのSVさんから言われて心にずしーんときた言葉。














「あなたが本気だから、あなたの周りに本気の人が集まるんですよ。」










何かをしてくれる度に、「隊員支援」だと言って無償の愛を与えてくれる。私もそんな大人でありたいと思った。



















充実感と、ちょっとした疲労感と、整理したいことが山積みな脳内。













ロンボクに戻ってから、私は熱を出した。









微熱だったけれど、今回はかなりしんどく、頭がふらつく。
解熱剤を飲み落ち着いてから、暑い中水を買いに外に出た。












水を買って、おつりをもらうのを待っている時、突然イヤな予感。












予感的中。











近くの商店から家に戻る前に、私は脳貧血を起こす。


視界が真っ白になっていく。

何も見えないけれど「行けるところまで」早歩きをしてアパートに着き、門を閉めた瞬間




「K.O!!!」<カンカンカン





という脳内アナウンスと共に、私は倒れた。











庭の掃除をしていた大家さんのイブと、弟が慌てて駆け寄ってくれる。






アドゥ!オタックニャディンギン!!バダンジュガ!!!(頭も身体も冷たい!!)」という感じで、近所で騒ぎになる。







病院に行き、血液検査と点滴を打って治療したのが、どろ〜ん のその後のストーリー。










呼吸困難、意識が朦朧として、手足が痺れる。
自分の身体ではないみたいに全くいうこと効かず、されるがままに運ばれ、家の前の日陰で横になっていた。









元気になってから健康管理委員さんに電話。

「薬を飲んで効いているうちは、外出してはいけません!」




今回の脳貧血は、こっちの強い解熱剤が効いているうちに、暑い外を歩くという行為から、血圧のコントロールうまく行かない状況になってしまったらしい。





そんなこと知らなかったわよ。
薬を飲んで、ゆっくり休養を取るというのは、いろんな意味で理にかなってるんだなーと痛感した今日。









大家さん家に運ばれた時、イブが現地語で何かをわーっと言った瞬間



ものの見事なスピードでゴザが運ばれてきて。
枕もさっと、頭の下に敷かれ
従姉妹のお姉さんが、砂糖を混ぜた水を作り飲ませてくれ
どこからともなく孫の男の子が現れ、イブが座るための小さなイスを運び
そのイブはどこから取り出したかわからない、「ミニャックカユプティ(スースーする一般的なオイル)」を私の足に塗りたくった。



「何で熱が出た時にすぐに知らせないの!!」という、イブの熱烈な説教にも「ソーリー」と一言返すしかない。






されるがまま、インドネシアの一般的な療法にのっとり治療されていく様は、見事。




『チーム私のご近所さん達』の結束は強く、見事なチームプレイに自分が病気だということを忘れ、拍手をしたい気分だった。






迷惑をかけていることに対して、本当に申し訳ないという気持ちはあるのだけれど。
あまりに当たり前に助け合うインドネシアのコミュニティでは、謙遜しすぎは意味をなさない。
そういう助け合って暮らす文化に何度救われてきたんだろう。















誤解を生じる言い方になってしまうけど、ちょっと落ち着いた今、こんな経験さえ愛おしく感じてしまう。



病気がインドネシアを嫌いになる理由にはならない。



任期が終わりに近づくと発令される、何かのマジックかしら。





明日一日お休みをいただき、ちょいと休みます。
ゆるーく、相手に勝手に期待しすぎることもなく、いつも通りマイペースに楽しんでいこうと思う、3月のオワリ。






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ハラの内側。

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首都にあがりたい。
ジャカルタに行って、元気寿司のサーモン握りを食べたい。
エアコンもWi-Fiもあるドミでゆっくりしたい。お湯を浴びたい。
おいしいパンやさんでパンを買って、朝ごはんをゆっくりとりたい。



去年の12月までは、なんだかんだ仕事やら総会やらで
毎月1回はジャカルタ行ってた。
飛行機で2時間、更には時差があるから負担は結構かかるけど、
それでも行きたい。





土日に、家にずーっと引きこもって資料を作る。
息抜きに隊員広報誌を作る。
一個集中すると、食事もせず、水も飲まず。気づけば何時間も経ってしまうがゆえ
集中力が切れると一瞬にしてアウト。



明日からの出張。
思ったより資料を作るのに時間がかかり、38ページに及ぶPPTの3/4がようやく終わった。
配属先で発行している統計データと、JNTO(日本政府観光局)が出してる観光客に関するデータとをずーっとにらめっこ。




それに併せ、猛烈な暑さと、頭が動いているせいで、全く寝れない。



しんどい。
ジャカルタで休みたい。
寝たい。


明日4時起き。
起きれる自信がまったくない。。



というハラの内側。



と、自分でお願いして大学側に調整してもらったのだから頑張らなくちゃ、というハラの外側。


自分のことだから、最後までやり遂げるんだけどね。
セミナー資料の最後の1/4に取り掛かる前に、たわごと。




終わって帰ってきたら、何も考えない土日を過ごそう。
スタバに行く自分を許そう。
ロンボクのパン屋さんでパンを買って、朝食をきちんと食べよう。
携帯の電源も全部切って、寝よう。



これが一歩になるのだから。
これが、協力隊としてここに来た意味の、きちんとした入り口になるのだから。



終わって、ちょっと休んだら。また動きだそ
4月から控えてる学校巡回と、PR動画作成のために。



しばらく、どろーん

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【日本に帰った後の事】進路とか。就職とか。

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毎日の通勤路にある巨大イスラミックセンター。完成近づいてきて柵が撤去された。



この2週間ほどでロンボクはえらく暑くなった。南国なんて、「夏」だけだと思われがちだけど、それは違う。





暑い夏
ちょー暑い夏
灼熱



暑いにもたくさんの種類があって、乾季と雨季しかないと思いきや、1か月前後でちょっとずつ暑さが変わってくる。



今のロンボクは、ちょー暑い夏。夜とか、空気がぬるく汗が止まらん。寝れん。しかも昨日は停電で扇風機が使えず、こんな時に携帯もパソコンも充電が切れ何もすることがないという。




夜涼みがてら、いつも夕陽を眺めるアパートの屋上へ登った。

部屋の屋上から、イスラミックセンターが見える。停電中だから真っ暗。




横になって、たかーいそらを眺めた。






気づけば残りの任期が7か月になっていることに気づく。



色々逆算をすると、5月末までなんだかんだスケジュールがたっていて、6月断食、7月はレバラン(断食明け長期休暇)。一気にゴールが見えた気がした。





そして我に返る、協力隊終わった後のこと。









実は本当に有り難いことに任期この1年5か月の間には、仕事のお声がけをいただくことが多々あった。


インドネシアの首都、ジャカルタからいくつかと、日本からとあるソーシャルビジネス関係。

観光職として日本の企業とお仕事することも多かったし、インドネシアという今後も経済成長が見込める大国で、インドネシア語ができる日本人の需要は想定以上に大きかった。




3月は日経企業の期末ということもあるのだろう。
連絡をいただいては、「ちょっとまだ色々悩みたい」とわがままを言わせてもらっていたけど。ちょうど各企業の担当者様より立て続けに、進捗確認の連絡をもらった。




ブログ内でも出きる限り等身大の自分と、その変化を書いてきた。
私が会社を退職して協力隊の道を選択したのは、国連広報センターで働きたいという夢があったから。
海外2年間という必須経験を満たすために、この道を選択した。




ただいざ自分がここに来てみると、さまざまな心境の変化があったのが事実。色々な想いで、赴任してから10か月もたたないうちに、国連への夢を手放した。





10年以上持ち続けた夢を手放すのは辛かった。
それだけ信じて一歩一歩、歩んできた自分にとって。これ以上何を目指していいのか分からずに。喪失感だけが漂った去年。



前を向かなきゃ、と活動に一生懸命になったら、不思議と見てくれている方が増えた。
皮肉なことに?国連の夢を割り切れた瞬間に、「国連に行くための大学院の費用を持つ」と仰っていただけた方もいた。人生てそんなもんなんだな。






きっと自分はどこに行ってもどんな仕事をしても、楽しめる。
どんな環境であっても、愚痴をはいたり、反目することがあっても。どこでも生きていける。
それはここでの経験の上についた自信。



7か月後、自分はどんな選択をしているんだろう。
有り難くも、こんな人生のターニングポイントであることを、アパートの屋上で夜風にあたりながら考える。



でもやっぱり今は、7か月後の将来よりも。
来週に差し迫った大学訪問の資料が、一向に進んでいないことを考えなきゃいけないな、と思う。



ガンバレ、ワタシ。

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【TRY EVERYTHING】

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半年前にロンボクに新しくて、都会的なモールができまして。
歩いて20分の距離にあってしまうものだから、時々とはいわず結構利用する。



なかった時は、なんてことはなかったのに。
一度こんな便利な物を体験してしまうと、本当に心の持ちようが違う。




ショッピングモール一個で何が変わるかって、日本にいたら分かり辛いけど。


エアコンが効いていて。静かで。ゴミが落ちていないキレイな空間。そして、珍しい目でジロジロ見られないという空間は、今の私にとって、自分の家に次いで落ち着く場所。
(このモールができた影響で、電力が足りなくなり私の家もしばらく計画停電となったのは代償。)





スタバも初上陸したし。
なんと、映画館もできた。



この映画館、日本のクオリティ!音もよいし、平日だと日本円で300円で利用できるのが、協力隊員にとってはありがたい。






ということでもう結構前の話しになるけど、活動終わりに早速行ってきました。




Zootopia というDisneyの最新映画。



日本ではGWに合わせて上映されるとのことで、一足先に。



英語にインドネシア字幕がついていて、基本英語で聞き流し、分からないフレーズはインドネシア語のスクリプトをチェックして理解を深める。






かわいい動物たちの世界のお話しで、動物のキャラクターや習性がうまく描かれていてクスッとなる映画。(主人公のウサギがイライラすると、めっちゃ地団駄ふんでた)





世界感も、映像もさすがディズニーと思ったけど、とりわけ一番映画を引き立てているのが、テーマソングである、シャキーラのTry Everything という曲。




動物界でも小さく、頼りない存在のウサギが、苦労して努力して立派な警察官になり、世界の悪組織と戦うストーリー。


前向きにトライする姿は、今ここで海外生活を送っている応援歌になるとここで紹介させてもらいます。



歌詞↓

I messed up tonight, I lost another fight
I still mess up but I’ll just start again
I keep falling down, I keep on hitting the ground
I always get up now to see what’s next

Birds don’t just fly, they fall down and get up
Nobody learns without getting it wrong


I won’t give up, no I won’t give in
Til I reach the end and then I’ll start again
No I won’t leave, I wanna try everything
I wanna try even though I could fail
I won’t give up, no I won’t give in
Til I reach the end and then I’ll start again
No I won’t leave, I wanna try everything
I wanna try even though I could fail


意味が気になる人は、検索してみてね!


ということで、今日の通勤ソングはシャキーラでした!


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【Let it be】10か月越しの。

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2月18日に、ジャカルタから調整員が来て、新たなCPと話し合いの場を設けた。


ただ、その結果は散々。(参照:【大事なプレゼン!!】だったのに







それからというもの、活動に対してネガティブな気持ちになってしまい。私は配属先へ行くことが億劫になった。







取りあえず『毎日事務所には顔を出す』という目標を立てるのがいっぱいいっぱい。必要なメールだけ送って、自分が何ができるかを考える心の隙間もなく、午前中だけで仕事を終わらせ家に帰った。






何が一番自分を苦しめるかというと、そんな状況で何もできない自分、感情のコントロールができない自分、職場でできることを探せない自分。やりたい活動のために、努力をしていない自分に対し、腹がたっていた。







一歩動き出そうと思って、ワークショップの準備をしようと一人ロンボクの地図を書いていたら。



何の気なしなんだけど、同僚がカバンを無意識にその地図の上にドサっと置いた。




それが私をどうしようもない気持ちにさせる。腹だたしいというより、むなしい感情が、ツーンと身体を空っぽにする。


職場を出る時は、いつも複雑な心境。夜ゆっくり眠れるはずもなく。そんな1か月。







脱したい。


そんな状況から脱したい。






そう思って、自分の態度ややってきたことを振り返った。




「書類がでない」
「同僚のやる気がない」
「仕事をしない」
「ゴミにあふれる観光地」




私が口にすることすべて、「やらないのは同僚」。



じゃあ自分は?




同僚ともっと分かり合うために、語学の勉強をつづけたのか?



100%、インドネシアに向き合ったと言えるのか?












努力をしよう。そして、そういうことを含めてもう考えるのはやめよう。そう思った。









考えすぎ、今までの人生でそれがもらたした好転なんて、何もない。









考えるの、やめよう。



もう身をまかせてみよう。





そう思ったら楽になって、毎日抱えていた何かの重圧なプレッシャーから解放される。






こっちで出会った日本人に。「Let it be」と、ハートをさされて言われた。あぁ、本当にそうだなと思った。もっとリラックスして生きれるようになりたい。







そう思おうとするようになって、事が動き始める。

前CPの時に2か月以上待っても出なかった、学校巡回の許可レターが、今ようやく目の前に。




4月1日から10月30日までの期間での許可レター。

10か月待って、今ようやく私の配属先から、許可が降りようとしている。






観光局から正式に、今まで全くつながりのなかった学校訪問の活動が、承認されようとしている。






なんでもないことだけどね。うれしいんだよ。涙が出るほど。




努力はやめない。
でも、考えすぎることはもうやめようと思う。

前職の上司から言われた『屈強のメンタル』、まだまだ磨きがかかり中。

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【村の無病息災を願って。】悪魔のパレード

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本日3月9日は、ヒンドゥー教 サカ歴の新年。ハッピーニューイヤー!ということで、祝日。




任国インドネシアは、国民の大半がイスラム教だけれど、私の任地はバリ島の隣ということもあり、イスラムとヒンドゥーが混在している。






ニュピと言われるヒンドゥーの新年は、バリ島の空港はすべて閉じ、観光客はバリに入ることができない。


この1日は家の中で瞑想するのが習わしなのだとか。




火や電気を使うことを禁止され、外出も禁止される。




ということで、私が住んでいるエリアはヒンドゥー教地域のため、今日はえらく静か。そして、家々に入るコーナーには竹で出入りができないようになっている。



誰もいない。







このニュピに伴い、昨日は知り合いに招待していただき、ヒンドゥー教のオゴオゴと言われる悪魔のパレードに参加させてもらった。



オゴオゴは、心配・病気・恐れなどの表れとして、できるだけ「悪い」デザインで、各村1体作る。



このオゴオゴが人気で、写真撮影で並んでた。



今日のニュピの日に、村の入り口にオゴオゴを置いて、疫病神が村に侵入することを防ぐのだとか。
オゴオゴ、村を守る。


ニュピが終わると同時に、オゴオゴは近くの川で燃やされ、一年の無病息災祈願となる。






日本で言う、ねぶた祭りに近い印象をもった。神輿をかつぐ文化が日本にはあるので、日本人の私もえらく血が騒ぐ。

生首。



バリのオゴオゴはかなりのハイクオリティらしいが、ロンボクのオゴオゴも見ていて感動した。







このオゴオゴパレードが終わった後は、村に戻りブギブンと言われるものを体験。

男女別で、土台の周りを囲むように座る

ご飯をみんなで食べる儀式。


手で口に運び、その手でまたご飯をつつくよ。




ブギブン、衝撃。



豚肉も久々食べれたし。



本当にいい経験させてもらった1日でした。

多神教であるヒンドゥー教、仏教の考え方と似ている部分が多く、バリに日本人が多いのもわかる気がするなあ。





今年の1年も、無病息災!
近くのお店はすべて閉まっているので、海にでかけて休日羽をのばそう。


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