【来年はもういないんだね】
ロンボク島で1年に1度行われる「BAU NYALE」と言われるイベントがある。私の配属先が共催なので、強制参加。
お祭りの内容は、朝方3時に海に降りてミミズをとって食べるという内容。イベント内容も2回目となれば、「あぁ、去年の悪夢が再び」という感じで、とりわけ大きな驚きもない。
〇詳細は去年のブログ(ニャレーという不思議なヤツ)
↓閲覧注意(ミミズ)の写真出ますー。↓
ニャレ。こいつはミミズでニャレじゃないと言われた。違いが分からん。
そして共催ということで、私が赴任しているマーケティング部は、高級リゾートホテルに宿泊できる。
ただ部屋の鍵を持った同僚がどっかへ行ってしまい、夜部屋に戻れず私たちは海沿いのブルガで深夜12時まで川の字になって寝る羽目に。寒い。虫やばい。
みんな寝たフリ
波の音を聞きながら、同僚たちと他愛もない話しをする。
同僚「みずが来て2回目のイベントだよね」
み「そうだねー。去年はニャレ全然取れなかったけどね。」
同僚「来年も参加するでしょ?」
同僚2「みずは今年が最後のイベントだよ。来年はもういないよ」
同僚「あ、そっか。みずがいなくなったら、私絶対みずのことを思って恋しくなる」
私は「えーん悲しい」と言って泣いたフリをする。
同僚「泣いたフリしてる!バレバレ!来年もイベントの日に、日本から来ればいいんだよ。それか、みずが結婚して、5年後とかに旦那さんを連れて、ニャレを取りにおいでよ!」
み「嬉しい。ありがとう。私も寂しいけど、旦那さんつれてキモいニャレなんて取りにきたくないなー。普通にみんなに会いにくるからね」
1年に1度のイベントは、赴任中にたった2度しか体験できなくて。
もうだいたいが、「これが最後か」となっている。
半年に1度変わる季節。
最後の雨季がもうすぐ終わる。私が大好きだった雨季が。もう少ししたら、乾季がやってくる。その乾季が終わるころ、私はここでの任期を終える。
同僚「みず、残りの任期はどのくらいだ?あと1年ちょっと?」
み「違うよ~もう8か月を切ったよ」
最近はこんな会話が増えた。
8か月。242日。
まだまだと思う日数。これから予定している活動の柱となる2つのプロジェクトも、これから始動するというのに。
まだまだ動き出そうとしているのに。
1年を超えてからの感じ方は下り階段を猛ダッシュ。止まりたくても、足だけは止まらず、頭がついてこない。そんな感じ。
2月も最終日ですか。
ついてこない重い頭をフル回転させて、3月末の授業とセミナーの準備をしよう。
メディア誘致で活動していた番組、今日(29日)が放送日!
テレビ東京『世界ナゼそこに?日本人』21時~です。
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【たくさんの人が来てくれた!】
ロンボクには日本人会がある。20~30人ほど、ロンボクに住んでいる日本人の方たちがいて(在留届では100人程いるらしいけど)、私は本当に常日頃お世話になりまくっている。あるゲストハウスを営んでいる方は、友達が来るとJICA割をしてくれ、この間そのゲストハウスでみんなで飲んだ時は、「JICAの子にはそうしてるの」と、部屋を一つ解放してくれた。
活動がしんどい時、ふら~と家におじゃまし話しを聞いてくださる方も。
活動に協力してほしい、というと。嫌な顔一つせずに助けてくれる方。
しんどそうな時を見計らって、連絡をくれ、ご飯をご馳走してくれる方もいる。
最近観光地図ができたので、FBページに告知したところ、たくさんの方が私の配属先へ来てくれた。
今日だけで6名の方が遊びにきてくれて、日本人会用に確保していた200部が、たった1日で全部なくなった!うれしい。
メディア誘致で番組に出演していただいたご家族と4か月ぶりに再開!あの時は本当にお世話になったな。。。
中には友達に配るから、とFBで地図ができた旨を告知してくれた方もいた。
配属先とはたくさんもめたし。どうなるかと思ったけど、喜んでくれる人がいてくれたと実感できた、しあわせな一日だった。
空いた時間、プロモーションビデオ作成の企画書を作る。
★企画書 インドネシア語(ブログ向けに、対象校は控えています)
★せっかくなので、日本語ver.も★
できあがって、協力してもらえる方あてに送る。
しばらくして、LINEが来た。
「先ほど大学事務局長に提出したら、驚いたように喜んでいました。ありがとうございました」
うわああああ(;_;)
今は何しても涙腺が緩くて。ちょっとしたことでスイッチ入ってしまう。あかんあかん。
こういう瞬間があるから、やめられない。
バタバタした一日だったな。
でもとても素敵な一日でもあったな。
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【大事なプレゼン!!!】だったのに。
去年の10月にCPが逃げるように職場を出ていき、新たなる部長が就任してから、ゆっくりと話す機会がなく。調整員を含め、3人で改めて話しをしようということになっていた。
CPが変わるということは、チャンスだと思っていたので、意気揚々と、頑張れてた。
でも。
結果は散々だった。
ジャカルタからわざわざ飛行機で2時間かけ、今回の話し合いのために調整員が来てくれたけど。
「時間の確約はできない。最悪、JICAスタッフが泊まるホテルに夜行くから」とCPに言われた。
いざ時間を調整し、話し合いが始まっても。
聞く態度、というのかな。
「はい、はい、うん、それで?」という感じ。
あ、なんか嫌な感じだな、と思いながらも、今後の活動の方向性を説明した。
始まって10分経たない頃、CPあてに、お客さんが来たことが告げられた。
そして、
CP「お客さん来ちゃったよ。打ち合わせ、一緒にやる?」
活動についての説明を続けようと思っても、CPの心ここにあらずで、携帯を取り出しどこかに電話をし始める。
一番大切なところを説明したら、
「分かった、分かった。それで?もう終わり?だったらお客さん来てるからもう行かないと」
そういって、部長室を追い出された。
ずっと涙が出そうなのを我慢していたけど。唖然とする私に対し、調整員が声をかけてくれた瞬間。
私は事務所で泣いた。
「全然報われないなー」って言った瞬間、なんでか知らないけど、言ってしまった自分に対し罪悪感でまた泣けた。
自分のために報われたいわけじゃない。
誰かに「頑張ってるね!」と言われたいわけでもない。
ちょっとでも、少しでもいいから。ここの人達と同じ方向を見たいと思う私は、傲慢なんだろうか。
勝手に期待をして、「今度こそ、うまくやろう!」なんて頑張るのは、己惚れているだけ?
その日は調整員が食事に連れていってくれ、21時すぎに家に帰って。
思い返して、明日からどう頑張っていいか分からなくて。涙が止まらない。息ができない。
同期に連絡した。
私「どうしよう。立ち直れない」
同期「俺はそういう時、武井荘の動画を見てモチベーションあげてる」
私「えっ」
同期「あと新婚さんいらっしゃい」
私「えっ?」
同期「えっ?」
うける。本当に。
これじゃ私はただのマヌケな、暴走列車。
取りあえず今日は、同じ任地の隊員の学校に行かせてもらい、学校巡回に必要な資料だけをゲットし。
事務所に戻ってきたけど。
だめだ。全然だめだ。
今全然頑張れない
残り8か月。これからやりたいことが、あくさんあるのに。やり方考えなきゃ。立ち直らなきゃ。
*********
という記事を1度公開して、非公開に戻しました。
1日冷静になって、頭を整理して。
でもこの状態、そういえばずっと続いてたことじゃん。最初からそうじゃん、と今は開き直りました。
少しずつやっていこう。
それでいいじゃないか。
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【ブログの読者さんが会いに来てくれた話】
かれこれ協力隊に合格してから、もうすぐで約2年になるこのブログ。当時は連絡無精の私が、「元気だ、なんとかやっている」ということを、日本にいる家族や、友達に報告するために始めました。
自分の想像をしている以上に、このブログは世界を渡って、たくさんの方の目に触れていただけるように。
今年に入ってからの、このブログのアナリティクスデータ。
協力隊って本当にすごい。国別で見ると、世界中に頑張っている仲間がいると思える画像。
ここ半年程で、ブログを読んだ方から直接ご連絡をいただくことが増えました。
とっても嬉しく、実が引き締まる思いです。
そして先週、訓練所から見てくださっていたという隊員さんが、任国外旅行を使い、日帰りでロンボクに足を延ばしてくださりました。
ロンボクで「初めまして」なんていう会話からスタート。
なんとも不思議なやりとり。
日帰りということもあり、ロンボク料理を食べ、海沿いのカフェへ。
写真許可をいただけたので:)
5~6年前、私はたまたま彼の任地へ行ったことがあったので、現在の様子を聞いたり。同期が元気にしている様子にうれしくなったり。
色々質問をしていただき、うまく応えられたかは分かりませんが、私自身とても素敵な時間を過ごさせていただきました。
詳細を控えようとすると、なんだか作文みたいな日記・・・すみません、内容薄めです。。
コメントをいただいたり、問い合わせフォームからのメールや、こうやって会いにきてくださったり。
「励まされた。」とご連絡をいただく一方、そのコメントに励まされるばかりです。
ちょっとだけ自分の話しをさせていただくと。
私は何か全く新しいことを生み出せるタイプの人間ではありません。
いつも、「もっとうまくできる方法があるんじゃないだろうか」と、
スマートにこなす人、頭がいい人に対して、嫉妬する部分があるのが事実です。
自信もありません。たぶん人一倍臆病です。できればこのブログも、自分の知っている人には読まれたくないと思っています。
「なんでそこまで頑張れるの」に対しては、「頑張ってないと不安だから」です。
そんな自分が大事だと思っているのは、もう完全に「根性」。世の中すべて根性論。
これだけ世の中に、便利なサービスが生まれていて。
人工知能なんかもでてきていて。
そんな時代。
新しいサービスは好き。インターネットを通じて、世の中が便利になるのは素晴らしいことだと思っている。
でもやっぱりこれだけは、昭和の頑固一徹おやじから生まれた、平成生まれの私でも大切なことだと思っています。だからこそ、かな
そこ、頑張れ。
そこ、踏ん張れ。
止めない限り、自分が諦めない限り、きっと物事は動き続けていく。
なんとか、なる。(為せば、なる)
けど。
為さねば成らぬ、何事も。
あれ。何が言いたかったんだっけ、といういつも通りのやつで終わり。
明日はいよいよ大事な打ち合わせ!企画書2つともおーわったー!!!!
ついでに今日のおまけの一枚。
事務所に歩いて向かっていたら、同じ部署の同僚たちに拉致された写真。
どこに行くかもわからずついて行ったら、読み終わった新聞を、廃品回収に売りに行くところだった!
新聞売るのに、そんな人数いらんやろー!!
そして2、4、1の座席配列、狭すぎる!!!
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【大丈夫、素敵なことがたくさんあるよ】
昨日の朝、初めてと言っても過言ではない「目覚ましで起きれない」ということをやらかし。遅刻して事務所に入るも、なんだかやる気にならなくて。
珍しいな、疲れているのかな、と思ったら。
やっぱりどんどん体調が悪くなり、ピキっと筋がいたくなるような頭痛と、節々の痛みと、だるさが襲ってくる。
こりゃ来るな、と思い、CPと同僚に伝え早退。
バタンする前に、食料とポカリを調達し、家に帰って着替えてベッドに潜るころには、熱が38度まであがった。
突然来る体調不良にも、こなれて対処する自分に「たくましくなったなあ」なんて妙に達観する。
薬を飲んで18時に就寝、朝の7時まで目が覚めず。熱は下がったけど、ハラもアタマも痛いので、1日休みをもらった。
来週に大事な話し合いがあるので、そのプレゼンの支度をしなければいけないし、企画書を2つため込んでいて。
自分がやらなきゃ事が進まない状態なのに。ここでダウンとは。
最近の自分を振り返って、ベッドの上でボーっとする。今までにないほど、頑張っているなって思う。
ダウンして、やることがなくて、何気なく過去の日記を読み返してみた。
当時は、先のことが見えなくて。どうなるか不安で。辛かった。このまま同じような毎日が、たんたんと過ぎていくだけなんじゃないかって、カレンダーを毎日見て、「今日もようやく一日が終わった」って思ってた。
協力隊としてここに来た意味。
配属先とうまく分かりあえないもどかしさ。
仕事が一つもない。
毎日事務所に行って、ネットサーフィンをして時間をつぶす日々。
ブログでは、「忙しいです」という見せ方をして、一人で殻にこもる。
何もなかった。
来てみたら、要請なんてなかった。
仕事を見つけてみたけど、配属先からのレスポンスは一切なく、やりたいことだけがふくらんでいった。
でも、私は配属先を捨てて、一人で動く勇気がなかった。だから結局、今でも配属先に毎日入っている。
でもね。
その時は分からないけど、今振り返って過去の自分に言うとしたら。
「それでも大丈夫。これから素敵なことがたくさん起こるよ」って。言う。
今でもそう。自分のことだけやってても、きっと想定内の喜びだけれど。
「一緒にバリで観光セミナーを開こうよ」とか
「私の大学で、生徒に授業をやってほしいの」とか。
今やっている、PR映像作成にしてもそう。
地図が完成したことも
ロンボクでロケが確定した時もそう。
昨日は想像できなかったことが、急に今日違う道が現れたりする。
一人では絶対できなかったことが、誰かの温かい手で実現できたりする。
私は素晴らしい人に恵まれてる!!んだけど、そのアピールがしたいわけじゃなくて。
自分の周りにいてくれるすべての人を家族のように、大切にしたいな。なんて。
今でも自分がいる所が、自分のやっている活動が、すべて思い通りに行っていることもなく。
相変わらず職場からは抜け出せず。もやもやしてる日々だけれど。これからもたくさん、しんどいこと、辛いこと山ほどあるんだろうけど。
今後の人生においても、素敵なことがたくさんあるんだと思ったら、きっと頑張れる。
という、体調絶不調のたわごと。
最近ロンボク寒いから。毛布を出そうと、クローゼットから引っ張り出したら、アオカビだらけ。
もういい。寒い・・・。
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【大きい仕事が一個終わった】
JICA関係者と、日本の企業から10名程、計13名の視察団がロンボクにいらっしゃった。貴重な1日半の滞在のうち、丸1日の持ち時間をいただくことになり。準備と、JICA本部とのすり合わせに追われた。
当日出迎えるために、朝一でタクシーで空港へ向かう。
空港の様子がいつもと違う。ミリタリーとポリスの監視がすごい。理由を聞くと、なんと本日インドネシアの大統領がこの島に来るとのこと。
なんてタイミング。
13人の視察団を迎え、大型バスでロンボクの観光地をめぐる。今回のテーマは「ただの観光地紹介」ではなく、「地域開発を目指した観光発展」について。
私がここで仕事をしている中で、一番大切にしていることだ。
午前中、観光情報センター視察→ササックビレッジ視察→お昼→配属先でのプレゼン→博物館→ナルマダ公園(水の宮殿)→リンサル宮殿
インドネシアで唯一、ヒンドゥー教・イスラム教・仏教などが一度にお祈りができる場所「リンサル宮殿」
日本からわざわざ、ロンボクという名も知られていない島に視察に来ていただき、その大半の時間を任せてもらえて。
自分にはできる、という気持ちもあったけど、実際は不安だった。
不安を煽ったのは、私の配属先の態度。
JICAが配属先に対し、訪問に関するレターを書いてくれ、さらにはCPに直接電話でアポを調整したというのに。
いざ私の配属先へ行くと、100名いるはずの職場に見えるのは、数えて5人ほど。
CPに電話をいれると「忘れていたよ。今は無理だ。大統領が来ているんだから」と言って電話を切られた。
使う予定だった会議室の鍵も閉まっているし。さすがに大統領にはかなわないかー。
職場にいる5人に、なんとか協力をしてもらい、プレゼンも無事完了。
視察が終わった後、調整員さんは
「今日は本当によかった。おもしろかったですよ。資料も分かりやすかったし。ありがとうございました」と。
よかった・・・うまくいったんだ。。
今回気づいたけれど、私はここにいた470日の間でロンボクについて語れるようになっていた。
歴史的背景も、民族も宗教についても。伝統や産業、政治経済についても。そしてロンボクの観光についても。
それに気づけただけ、大きな一歩を踏み出せた、気がしている。
ずっと嫌いだった。任地。
ロンボク空港につくたびに、「あぁ帰ってきてしまったな」と思う。
ただ最近。
どうやら私は、ここが好きらしい。
車の移動中に窓から見えた、歯医者の知り合いが、仲間と楽しそうに歓談していた姿。
その後、いつも職場の前にいるおじちゃんが、バイクで私が乗っている車を横切っていく。
二人とも私に気づいていないけど、私は車の中で笑う。
この場所に、知り合いが増えていく。それが、どうしようもなく愛おしい。
今日はこれから環境局へ訪問し、学校巡回についてのパーミッションを得るため顔を売りに。
来週はいよいよ調整員さんが配属先へ来て、初めてCPと活動方針について話し合う予定。
動けよ~。私の活動~~~。
今回の調査団の方たちが持ってきてくれた日本土産。食べないで、しばらく並べておこう。梅と抹茶と、ゴンジリ(知ってる人いるの?)が大好きなことを知っていたんだろうか・・・
↓自己紹介、島概要、今までの活動報告などは一部省略していますが、今回のプレゼン資料です↓
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