青年海外協力隊 26年2次隊 観光職 インドネシアのロンボク島へ。派遣前から、続けば帰国後までマイペースに更新してきます。

【一緒に働くってどういうことなんだろう】

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ロンボクには、ロンボク料理というものがあります




日本で言う、郷土料理。


どんなものかと言うと、とにかく「辛い」んです。




鳥を開いて、タレにつけて焼くアヤムタリワン

プルチンカンクンという、空芯菜を蒸したものに、モヤシやピーナッツとサンバル(唐辛子調味料)


この二つは、ここに来たら必ず食べてもらいたいロンボク料理。


辛いけれど、プルチンは唯一の野菜料理。





私にとっては深刻な野菜不足。



そして、事務所に毎日やってくる売り子さんの中に

プルチンを売っている方がいます。





最近は毎日買います。





これで50円。
バナナの葉に来るんで茹でたお米(ロントン)もついてきます。








もう、そりゃあ辛い。


美味しいんだけれど、私にとっては野菜不足のため摂取するという意味合いが強い。




ただ、ここ最近毎日プルチンを食べているもので


事務所では

「みずは、朝からプルチンカンクンを食べるほど大好きなんだ(辛いので、ロンボクの人でもお昼くらいに食べる)」




となり、




「みずったら、朝からプルチン食べるのよ〜」


と、完全ネタになっている。





今では、ちょっと事務所内を歩くと




「みず!プルチンあるの!!早く!ここに座って食べなさい!!!」





と、よからぬ方向へ。。。



み「朝、もう食べたよ〜。。」
イ「さあ!ここに座って。」
      (何を言っても聞かない)



み「ありがとう、私の部署に戻って食べるね」

と持って行こうとする


イ「di sini saja!!(ここで食べなさい!」




という感じでお呼ばれが続き、なんと一日に3回プルチンカンクンを食べました。



もはや無言。

何かを言う余裕がない。。





そして、その後も色んな部署から呼ばれ

肉まんをもらったり
サテをもらったり


かと思えば、同じ部署のイブがお祝いだとか言って
お弁当(ナシブンクス)を用意してくれたり...





それでも、私はここで生きていくために

明日の朝もプルチンカンクンを買うのでしょう。。。





活動について、ちょっと触れます。


私は、観光という職種で今回赴任しております。





ただ、ここに来て
観光開発を目の前に、いつまでたっても複雑な心境なのです


山肌が見えた赤土の土地



ホテル建設が急速に始まり



新しいお店がどんどん出来ています。





素晴らしいことです。

観光客が増えて

雇用が増えて

生活が潤う。




インドネシア人も、みんな望んでいます。



「空港が拡張されるって?!素晴らしい!!」



「メディア?!来てくれたら盛大におもてなしをしよう!!」




私には、何ができるのか、と
ずーっと考えていました。



こっちに来て思ったのは、話す人、みんな観光開発を望んでいました。




【継続的で安定】した観光開発が必要です。




エコツーリズムのプランを考えて、


とか


山を切り開くだけが、観光開発じゃあないんだよ




とか。


日本にいた時は、そんなやり方を考えていたけれど。


私には、そんなこともう言えません。





前のブログでちょっと書いたけど、


【事務所の人たちが仕事しない】。


なぜなのか。



ジャカルタ政府から、2月にならないと
予算が降りないから【今は】仕事がない。





「日本人と比べて、仕事をしない」って勝手に
言ってたけど


日本の価値観を、当てはめてはいけない、と改めて思ったのです。




彼らは彼らの習慣や文化、規則がある。



共存するにはどうしたらいい??


私がここに来た意味を、共に見出すためにはどうしたらいい??





決めたことが一つだけ。






「外国人の目線からロンボクの伝統や自然の豊かさを、ロンボクの人たちに気づかせよう」





そう思った今日、

こんなことをしてみました。



「ロンボクで(観光客が)するべきことは、何ですか?」




今までは、自分で観光地を廻って

ここいいなー、とか思ったところをまとめたり。




でもそれじゃあ、意味がないんです。



私一人頑張って働いたって、2年後には何も残らない。






この紙をみんなに埋めてもらって、
みんなに「そういえばこんな所もあったなあ」とか


「外国人から見たら、ここもしかしていいんじゃない?」


っていう気づきが、いつか開発が進んだ時に


「ここは残そうよ」とか、インドネシア人が地元を残して行くために


気づかせることが、私の役割なんじゃないかなと。





ただ、一つ問題が。



これを「やらせる(書いてみてよ、とお願いする)」


インドネシア人、仕事が増えたと思って後回しにします



どう、考えてもらうかがダイジ。





そこで、いつものブルガにいき

タバコ吸ってぼけーっとしているおっちゃんを捕まえる。


み「今こんなことやっててさー。おっちゃん、どっかいい所知ってるー?」


と質問ベースで聞いたら、めっちゃ食いつく!!


しめしめ。





そして、一人が始めると面白がって
どっからともなく人が寄って来ます




ディスカッションが始まりました。



イ「日本人だったら、自然が好きだから、ここなんていいんじゃない?」





思惑通り!!




そして、埋まったリストを訳し



「ロンボクでやりたい10のこと」にまとめ


資料作成用の絵コンテを作成しました。





まだまだ足りない。



【一緒に巻き込んで行く】ということ。





それでも、今日は大きな一歩を踏み出せたと思って

よしとします。




一ヶ月、事務所でインドネシア人の特性とか


ブルガでのどうでもいい話しが、

ようやく活動に活かせているようです。





長くなりましたが、今日のおまけ写真





アンコタの天井にカエルを吊り下げる意味を、私は問いたい

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