『あなたは頑張ってる。だから、負けないで。』
首都のドミトリーで休養しています。今まで隊員がいたり、用事があったりで何気にばたついていた滞在中。ようやくゆっくりブログに戻ってくる時間ができてカウンターを見たら、残り59日!ぎょっ!任地にいれるのはあと1か月ちょい。こんなとこで、こんな療養してる場合じゃないよー。
今日健康管理委員さんと面談し、明日任地に戻ることに。万全!とまではいかないけど、もう仕方ない。
今日の記事は、滞在中にVCに言われた印象に残っている事。ちょっとお熱な記事になってしまうので、暑苦しい人はスルーで。
この期間、ずーっとお世話になってたVC(ボランティアコーディネーター)が8月末で任期を終えるということで、今回タイミングよく送別会に参加できた。
ドミトリーで他のVCや、JICAスタッフ、総会準備のために上京していた隊員と、日本料理隊員が考案したメニューでちょっとしたパーティーを。
参加できないJICAスタッフが差し入れでお酒をいれてくれたということもあって、みんな結構飲んで。
ある隊員と、帰るVCが言い合いっぽくなってしまった事があった。結構シリアスな雰囲気を感じ取って、「まあ、まあ」となだめるスタッフもいたくらい。
私は傍からだまってその光景を見ていた。
もうその送別会から何日か経つけど、そのときVCが言った言葉が今でも忘れられない。
隊員「最後だから言いますけど、(本人に向かって)○○VCの事嫌いです!!ああしろ、こうしろって、綺麗事ばかり並べて、何にも隊員のことわかってないじゃないですか!!!他の隊員は、○○VCは愛があるっていうけど、私は絶対そうは思えません。」
VC「おう、もっと言え!もっともっと言え!」
隊員「見下されてる気がするんですよ!!ガンバってくださいって言われるたびに、学歴がないことをバカにされている気がします。私は○○VCのことを、絶対好きにはなれません!」
VC「おう、いいよ。あなたが僕の事を嫌いでも、全然いい!」
VC「でもね、あなたが私を嫌いでもね。私はあなたのことが大好きですよ」
VC「あなたが私を嫌いでも、私はあなたが大好きだ。だって、あなた、頑張ってるもん。」
VC「あなたから何を言われようと、私は何も思わないけどね。でもね、一つだけ言いたいのは。負けないで、負けないで。あなた自身であることに、負けないで。
僕のことを嫌いでもいい。でもね、自分のやっていることまで、否定しないで。あなたがやってることは、素晴らしいことだよ。あなたは本当に頑張ってるよ。だから、自信をなくさないで。あなたがつぶれちゃあ、ダメだよ。だから、負けないで。」
隊員はただ一方的に「私はあなたが嫌い!」と、言い続ける。翌日聞いたら、どうやら覚えていないらしい。普段楽しそうだし、他の隊員にも声をかけてあげられるし、責任感が強い子だったからよっぽどしんどかったのかな。
でもそのVCは、それを受け入れて、その隊員と最後まで向き合っていた。
もうね、こんな人類愛にあふれた人がいるのかと。ただの隊員と、ボランティア調整員の関係。任期を終えたら、人生で二度と会わないかもしれない。
いつの間にか、その隊員は涙を流していた。周りの隊員も泣いてたし、私もボタボタ涙が止まらなかった。
何もない任地に日本人ひとり。
つらいよね。
孤独だよね。
普段こうして笑顔で話しても、心の中ではどうしようもないさみしさと闘っている。
みんな頑張ってる。
花が咲かない活動に落胆して
少しでも動き出した活動に一喜一憂して。
最後の日に、「任地を好きになる」ことを夢みている。
2年間という限られた時間にすべてをつぎ込もうと四苦八苦して
一瞬でも現地の人と分かり合えた時の喜びを頼りに、
明日のモチベーションを絞り出したりする。
それを、みんな口にしないまでも胸に秘めている。
ひょうひょうとやってのけているように見せて、みんなその寂しさを知っているから、「負けないで」と真剣に言われて、涙を流す。
今回の上京で、色んな人の話を聞いて。色々気づいたことがあった。
体調は100%改善したわけではないけれど、健康管理委員さんには「任地に帰ります。」と伝えた。
初心に帰ろう。
応募したときに協力隊に対してかけていた想い、できるかできないかではなくて、もっと楽しいこと。
そんなにうまくいかない事は分かってるけど、あと2か月を切った任期に対しての向き合い方を改めて考えるいい機会でした。
任地にかえろ。
私がいるべき場所。
名前を呼んでくれる、私の友達がいる島。
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