【しばらくどろ〜ん、のその後。】大学でのセミナーと脳貧血
先週4日間、ロンボクから飛行機に乗りジョグジャカルタという町に行ってきた。
お世話になっている方がそこで働いていて、観光セミナーをやらせてもらうことになったのだ。
25人 1クラスを二コマ、1クラス100分という授業。
今回はインドネシアの学生が何を考えているのか、「故郷」に対しての想いがあるのか、それを確かめたかった。
確かめて、感覚をつかんで、ロンボク島で横展開がしたかった。(インドネシア最高学位の大学でのセミナーでした)
もらった質問も的を得ていて、理解しようとしてくれる学生。
「観光開発」が、「地域開発」と「環境」の軸で成り立っていること。そのバランスを保つためには、自分たちの故郷を大切にする(どこが好きで、他の地域と違うところを認識し、残念ポイントがあれば、意識してみる)こと。
最後に学生から集めたアンケートには、たくさんの自分たちの故郷に対する想いが溢れていて嬉しくなった。
この素敵な機会を与えてくださったSVの方。
滞在中は何から何までお世話になって、たくさんのことを教えてくれた。
私一人では決して成し遂げられなかった今回のセミナー。
誰かと協力することで、出来ることの可能性が広がるんだって、気づきと感謝が増す。
そのSVさんから言われて心にずしーんときた言葉。
「あなたが本気だから、あなたの周りに本気の人が集まるんですよ。」
何かをしてくれる度に、「隊員支援」だと言って無償の愛を与えてくれる。私もそんな大人でありたいと思った。
充実感と、ちょっとした疲労感と、整理したいことが山積みな脳内。
ロンボクに戻ってから、私は熱を出した。
微熱だったけれど、今回はかなりしんどく、頭がふらつく。
解熱剤を飲み落ち着いてから、暑い中水を買いに外に出た。
水を買って、おつりをもらうのを待っている時、突然イヤな予感。
予感的中。
近くの商店から家に戻る前に、私は脳貧血を起こす。
視界が真っ白になっていく。
何も見えないけれど「行けるところまで」早歩きをしてアパートに着き、門を閉めた瞬間
「K.O!!!」<カンカンカン
という脳内アナウンスと共に、私は倒れた。
庭の掃除をしていた大家さんのイブと、弟が慌てて駆け寄ってくれる。
「アドゥ!オタックニャディンギン!!バダンジュガ!!!(頭も身体も冷たい!!)」という感じで、近所で騒ぎになる。
病院に行き、血液検査と点滴を打って治療したのが、どろ〜ん のその後のストーリー。
呼吸困難、意識が朦朧として、手足が痺れる。
自分の身体ではないみたいに全くいうこと効かず、されるがままに運ばれ、家の前の日陰で横になっていた。
元気になってから健康管理委員さんに電話。
「薬を飲んで効いているうちは、外出してはいけません!」
今回の脳貧血は、こっちの強い解熱剤が効いているうちに、暑い外を歩くという行為から、血圧のコントロールうまく行かない状況になってしまったらしい。
そんなこと知らなかったわよ。
薬を飲んで、ゆっくり休養を取るというのは、いろんな意味で理にかなってるんだなーと痛感した今日。
大家さん家に運ばれた時、イブが現地語で何かをわーっと言った瞬間
ものの見事なスピードでゴザが運ばれてきて。
枕もさっと、頭の下に敷かれ
従姉妹のお姉さんが、砂糖を混ぜた水を作り飲ませてくれ
どこからともなく孫の男の子が現れ、イブが座るための小さなイスを運び
そのイブはどこから取り出したかわからない、「ミニャックカユプティ(スースーする一般的なオイル)」を私の足に塗りたくった。
「何で熱が出た時にすぐに知らせないの!!」という、イブの熱烈な説教にも「ソーリー」と一言返すしかない。
されるがまま、インドネシアの一般的な療法にのっとり治療されていく様は、見事。
『チーム私のご近所さん達』の結束は強く、見事なチームプレイに自分が病気だということを忘れ、拍手をしたい気分だった。
迷惑をかけていることに対して、本当に申し訳ないという気持ちはあるのだけれど。
あまりに当たり前に助け合うインドネシアのコミュニティでは、謙遜しすぎは意味をなさない。
そういう助け合って暮らす文化に何度救われてきたんだろう。
誤解を生じる言い方になってしまうけど、ちょっと落ち着いた今、こんな経験さえ愛おしく感じてしまう。
病気がインドネシアを嫌いになる理由にはならない。
任期が終わりに近づくと発令される、何かのマジックかしら。
明日一日お休みをいただき、ちょいと休みます。
ゆるーく、相手に勝手に期待しすぎることもなく、いつも通りマイペースに楽しんでいこうと思う、3月のオワリ。
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