青年海外協力隊 26年2次隊 観光職 インドネシアのロンボク島へ。派遣前から、続けば帰国後までマイペースに更新してきます。

【離任2日前にして。】

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お昼に調整員さんと合流し、ロンボクでJICAを受け入れている政府組織への最終報告が無事に終わった。




これですべて終わり。
ロンボクでの活動は、すべて終わった。




終わった今は、ひたすら頭が痛い。夜ごはんに行くまでベッドに横になっている





最終報告をする前に、調整員の通訳で来ていたインドネシア人のナショナルスタッフに


「みずさん、あなたが体感した2年間を今日すべて伝えてね。あなたが配属先で、十分なサポートを受けれなかったことも、孤独を感じていたことも。お膳だてしなくていいから。」



と言われた。






2年間の活動の成果を職場以外のインドネシア人に発表した。







誰も聞いていないだろうって思ってた。
誰も私の2年間なんかに興味ないんだろうって思ってた。





でもそしたら、ちゃんと耳を傾けてくれていて。

「すごい。みず、なんであなた任期を延長しないの?あなたのやってる事は、ロンボクにとって必要よ。JICAの方でなんとかならないの?」と。





もう、これを聞いた瞬間に。


うれしくて。

ずっと自分は配属先でこういうコメントが聞きたかったんだって。最後まで職場からは聞けなかったけど、最後にインドネシア人にこうやって言ってもらえて報われた気がした。





そしてすべて伝えた。
2年間1人で活動してきたことも、学校巡回についての承認が降りなかったことも。









「みず、2年間インドネシアのために頑張ってくれてありがとう。」



そうやって最後言われた。




ありがとう、と言ってくれた。
インドネシア人が私の2年間を受け入れてくれた。



今まで何回、たったその一言を望んでいたんだろう。

目頭が熱くなって、今までの想いがあふれてきそうになって、こらえるのに必死だった。
私の寂しかった2年間は、無駄じゃなかった。






活動で日本語の観光地図を作っていた。
1版を印刷した時に、手ごたえを感じた。

担当のイブと何回ももめて、何回も精神がすりへりそうになって。
「明日、明日」と言われ続け、ようやく発行した2版。



合計で4千部。




正直、「作った事実」が成果だった。
それでいいと思ってたし、今でもそれでいいと思ってる。

空港におかせてもらえることにもなったし、私がいなくなった後も活用してくれるといいなって。





今日ね、調整員さんに会った時。



調「あ、そういえば早速空港で、地図をゲットしましたよ!これみずさんが作ったんですよね?すごい。」



み「あ、観光情報センター立ち寄られたんですか?」



調「いやね、トイレの前でナショナルスタッフを待っているときに、観光情報センターのスタッフが日本人だと気づいて近づいてきてね。この地図を手渡ししてくれたんですよ。


まさかこれから会う隊員の成果だとはね。





僕の他にも、サーファー風の男性2人の日本人が空港にいて。その二人にも地図を配ってましたよ。



『日本語の地図あるんだ!』


『お、サーフィン情報乗ってるじゃん!』って会話しているのを聞いていました。


今回、費用は職場で負担したんですよね。ちゃんと活用されてましたよ。」






他にもよく聞けば、同僚たちは日本で行われた旅行博に、この地図をもっていったらしい。







私は明後日、任期を終えてロンボクを出る。
離任の2日前にようやく知れた事実。





協力隊の成果って本当に目に見えないものなんだなって思った。


今回たまたま私は「ちゃんと活用されている」「そしてそれが誰かに喜んでもらっている」という活動の成果を、人づてに耳にする。




正直今まで。帰る直前まで、活動の成果なんて感じられなかった。
傲慢で終わった2年間は、挫折経験だって言い聞かせてた。





これがたまたま帰る2日前に聞けた私は、本当にラッキーで。

来年、再来年、ましては何十年後か。
いつ花が咲くかわからない活動。
でも2年間という限られた時間の中で、がむしゃらに悩んで、勇気をふりしぼったりして。


その小さな努力は、決して無駄にはならないんだなって。
ようやくこの2年間の意義を見出せた、そんなエピソードが今日ありました。





ちゃんと報われたよ。
色んな事があったけれど。

最後はちゃんと、頑張ってきたご褒美が待ってたよ。
挫折経験じゃなくて、「ドラマのような2年間だった」って。


これでようやく。心の底から思い残すことなくロンボクを離れることができそうです。



残り10日。
離任まであと2日。

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